痛風はプリン体と呼ばれるものを多く含む食事を摂取しすぎる事で、排泄されずに体の中に残った尿酸が関節にたまって炎症を起こす病気です。
激しい痛みが突然起こって、初めて「痛風」とわかります。
尿酸は新陳代謝によって生まれる廃棄物で、健康な人でも常に体内にあるものです。
ところが、尿酸が過剰に生産されたり、うまく排泄されなかったりすると、血液の中で増えてきます。この状態で健康診断を受けると「尿酸値が高い」という結果が出ます。この状態が何年も続くと、痛風を引き起こしてしまいます。
足の親指のつけ根が赤く腫れあがり、激しい痛みに襲われるのが特徴です。2~3日で痛みは軽くなり、治療を受けなくても1~2週間で症状がおさまりますが、尿酸値が高い状態を放っておくと再発し、悪化すると合併症を引き起こす可能性もあります。
痛みを感じたら、できるだけ早く来院することをおすすめします。
尿酸値が高い人、高めの状態がずっと続いている人、高尿酸血症の人ほど以下に気をつけましょう。
- 肥満は痛風の大敵です
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食べ過ぎはただちにやめ、食生活を見直しましょう。
ただし、ダイエットは尿酸値を上げるので、1か月に1㎏減を目安にしましょう。 - アルコールを控える
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アルコールはビールだけでなく、焼酎なども尿酸値を上げます。
アルコールそのものが、体内の尿酸量を増や、尿酸を排泄する機能を低下させるからです。
プリン体が少ない焼酎ならいくら飲んでも大丈夫というわけではありません。 - 十分な水分をとる
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水分が体内にたまった尿酸を尿と一緒に排泄します。1日2リットル程度が目安です。
- 軽い運動を継続する
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激しい運動はかえって尿酸値を上げます。ウォーキングなどの有酸素運動を行いましょう。
- ストレスをためこまない
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心身のストレスはこまめに解消し、リラックスする時間を増やしましょう。