睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)は、睡眠中に呼吸が止まった状態(無呼吸)または呼吸が弱くなった状態(低呼吸)が断続的に繰り返される病気です。
その結果十分に睡眠が取れず、日中の眠気・集中力や活力に欠ける・居眠りがちになる・居眠り運転などを起こしやすくなります。
無呼吸(Apnea)…10秒以上の呼吸停止
低呼吸(Hypopnea)…正常安静呼吸の50%呼吸が10秒以上
〈1時間当たりの無呼吸低呼吸回数〉
軽症:5~15未満
中等症:15~30未満
重症:30以上
- おおきないびきをかく
- 夜中に何度も目が覚める
- 起床時の頭痛やだるさ
- 日中いつもねむい
- 居眠り運転を良く起こしそうになる
男性
【30~60代 働き盛りにあたる年代は要注意】
体型が変化したりする年代でもあります。喉や首まわりの筋力が衰えることもリスクを高める一因。20代と比べて10kg以上太ったというような方は、首・喉まわりの脂肪が増えて気道を狭くしやすくしている可能性があります。また、糖尿病・高血圧の方は睡眠時無呼吸症候群を併発しているケースが高いので検査をおすすめします。
女性
【アゴが小さい、小顔で痩せた方は要注意】
女性はアゴが小さくて小顔な人も多く、構造的に空気の通り道である気道が狭くなっています。睡眠時は喉や舌の筋肉がゆるむため、より気道を塞いでしまい無呼吸状態を作ってしまう可能性があります。また「むずむず脚症候群」(脚のむずむず感で眠りの質が下がるという病気)を一緒に引き起こしているケースで、睡眠時無呼吸症候群の検査を行うことも多いです。
高血圧症・慢性心不全・脳卒中・狭心症・心筋梗塞・糖尿病・不整脈・突然死など睡眠時無呼吸症候群(SAS)は万病のもとです。
日中の集中力の低下や居眠り運転で重大な事故を起こしやすくなります。
当院で行っている簡易検査は、ご自宅での検査(一晩のみ)により、
睡眠時の呼吸状態がはっきりと数値化されますので、
「治療」が必要な方はすみやかに現状改善ができます。
まずは、問診票(ESS)でご自身の睡眠状況をチェックしてみましょう。
(可能でしたら、プリントアウトして受診時にお持ちください)