漢方外来では患者さまの性格・体質・生活・精神状態などを総合的に捉え、全身の状態を診断した上で患者さまひとり一人に最適な漢方薬を使用した治療を行っていきます。
そのため、漢方外来とは病名に対しての治療ではなく、新陳代謝と自然治癒力などを用いた体全体へのアプローチといえます。
漢方とは化学物質を用いた薬とは異なり、あくまでも自然界に存在する天然の生薬を用いて、人が持っている本来の健全な身体機能を取り戻し、自然治癒力の向上をはかる治療薬といえます。現代の漢方治療は長い歴史と経験、そして医学的理論を基礎に確立したものです。
漢方は様々な不定愁訴を含め、次のような疾患に効果があります。
- アトピー性皮膚炎や気管支喘息、金属アレルギー、食物アレルギーなどのアレルギー疾患
- 湿疹、蕁麻疹、にきびなどの皮膚科疾患
- 冷え症、生理痛、月経不順、更年期障害などの婦人科疾患
- 糖尿病、高血圧、高脂血症、痛風などの生活習慣病
- めまい、しびれ、頭痛
- 冷え性、肩こり、腰痛、花粉症
- リウマチ、多発性硬化症
- 疲労感、体質改善 など
- いつ飲んだら良いですか?
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漢方薬は食事の前30分、または食事と食事の間(食間)の空腹時の内服が一般的です。
しかし都合により食前の内服ができない時や、内服でお腹の具合が悪くなる場合は、食後の内服でもかまいません。
なお、地黄を含む漢方薬(八味地黄丸など)はお腹がもたれたり、腹痛が起こることがあるので、食後の服用をおすすめします。
また、便秘に対応する漢方薬(下剤)は空腹時が効果的ですので、就寝前に内服することをおすすめします。 - どのように飲んだらよいですか?
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通常の「粉薬」のように、顆粒のまま水で飲んでも構いません。
また、香りを薬効とする特殊な漢方薬を除けば、オブラートに包んで飲んでも問題ありません。
「冷え」のある方は漢方薬エキスを湯のみ茶碗に入れ、熱いお湯に溶かしてゆっくり飲むと効果的です。 - 他の薬(西洋薬)と一緒に飲んでもよいですか?
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問題ありませんが、できれば飲む時間を30分~60分あけて内服してください。
なお、他院より既に漢方薬が処方されている方は、その旨を申し出てください。
漢方薬に含まれる生薬によっては重複内服で危険なこともあります。